タテのカギ
1 20年くらい前、部屋の電話に出たら女の呻きが聞こえてきた。思わず大丈夫ですかと声をかけたが、そのうち呻きではなくてあえぎ声だと気づき、痴女だ! と、テンションアップ。かといって乗っかる度胸もなく、大丈夫ですかを連発してたら電話は切れた(※個人の体験です)
2 手術中の医師と看護婦……「メス」「はい」「ハサミ」「はい」「あの、あれ」「はい?」「えー、あのはさむやつ」「はい?」「えー、汗」「はい(言いながら医師の額の汗を拭く)」「ほら、あの、はさむやつ、ハサミみたいだけど刃のないやつ」「鉗子ですね」「はい」
3 「美人局? いや美人では ないから」と 安心させる パターンもある
4 水底の土砂や堆積物を掘り取る浚渫機には、運河を掘るような超大型のものもあれば、ダイバーが水中に持ち込んで作業できる超小型タイプもある
5 紺と藍はよく似ているが、紺は紫を含んだ暗い青、紺より明るくて青より暗いのが藍。webカラーでいうと「#343D55」が紺で、「#105779」が藍
6 司会者が 「いよいよ御大の 御出座し」と 紹介するが 客は????
7 ♪岩粔籹♪ あ、そりゃ! ♪粟粔籹♪ あ、どっこい!
8 博徒といったら『緋牡丹博徒』、『緋牡丹博徒』といったら藤純子、藤純子といったら今の芸名は富司純子、富司純子といったらフジテレビのワイドショー『3時のあなた』、フジテレビといったらお笑い……頑張れフジテレビ
9 パソコン(※)で 「×××」と打つと 「凛呼」が出る ほんとは「凜乎」と 出てほしいのに ※日本語入力ソフトは「MS-IME」
14 示威とは、威力を示すこと、意気盛んなさまを示すこと
16 人はみな わたしを神と 呼ぶけれど 滅相もない ただの天才
18 高橋は 今し方まで いたはずですが おそれいります どういった……
19 牡鹿の読みは? と問われると、まず「鹿」はどっちの読みだろうと思い、次にどっちがメスでどっちがオスだっけと思う
20 「砂金かな このキラキラした 小っちゃいの」 「なら助かるけど 雲母なのよね」
23 族とは、同じ血筋の一族のこと。ともがら、仲間、連中を意味する場合は「輩」とも書く。ちなみに、不平を言ってすぐ口論をしかけてくる者という意味は、『広辞苑』(岩波書店)では「族」の項目にあるが、『精選日本国語大辞典』(小学館)だと「族」とは別に平仮名の見出しが立てられている
24 公界とは、私に対する公、世間の意。中世には、権力や身分制とは無縁の独立した立場の人間という意味もあった
26 赤出汁は、もともとは桜味噌と魚を使った大阪名物の味噌汁を言ったが、いまでは単に赤味噌仕立ての味噌汁のことを言う
27 思い人 待てど暮らせど 来ぬときじゃなきゃ 宵待草は やるせなくない
30 満腹で ケーキ見つめて 思案顔 食う食わぬじゃなく 個数で悩む
32 空拭いとは、涙などを拭うふりをすること
34 深く考察すると書いて深察
35 柵は、囲いのことだが、「き」と読むと古代の防御施設を意味し、「しがらみ」という意味と読み方もある。さらに、囲いや垣という意味ではあっても「さく」とは別の読みがあり、万葉集に「柵越しに麦食む子馬のはつはつに相見し子らしあやに愛しも」と詠まれている
36 官庁やその補助機関が命令を一般に知らせること、また、その命令を布令という
37 5月17日の住民投票で、「大阪都構想」は僅差で否決された
39 人が常に守るべき教えを彝訓という
40 坦夷とは、土地などが平らなこと、平坦。「坦」に平らという意味があるのはもちろん、「夷」にも、平らかという意味がある
43 苦果とは、悪業の果報として受ける苦しみ
ヨコのカギ
1 「ツイッターで 迂闊なことは 言えない」に 「お前が生意気 言うな」と炎上
4 強くたくましい男を醜男という。ぶおとこのことも、醜男という
7 酒飲んで 仏頂面の 父親が そのうち庭で 尿散らしだす ※単なる駄洒落です
10 誰に面子を潰されるかによって、男の態度は違ってくる
11 鏑矢を取って弓につがえた那須与一は、舟に乗った若い女房が掲げる扇へ向けて弓手(左手)をぐいと伸ばすと、右手(馬手)を能っ引いて“ヒョウ”と矢を放った
12 和訓とは、漢字に、その意味する和語を当てた読み方のこと。字訓
13 鬼子母神。都電荒川線の「鬼子母神前駅」の読み方ではないほう
15 忠実男は、誠実な男のこともいうし、風流で色好みの男のこともいう
17 大声疾呼とは、大声で慌ただしく呼び立てること
19 忍び合い 密会逢瀬 逢い引きを 英語で言ったら a secret meeting
21 端とは、はし、へり、きわのことで、建築用語では「妻」と書く。また、糸口、手がかり、端緒の意味もある
22 食物を 口中に入れて 咀嚼して 味わったのちに 嚥下する
25 仞は、古代中国の、高さや深さの単位で、四尺、五尺六寸、七尺、八尺と諸説ある。用例:千仞の谷
26 飽き性で あたらしものが 好きだから 必然的に お金がかかる
28 「はなめ」とも 読める「花芽」では ありますが 音読みのほうが プロっぽくない? ※なんのプロだよ
29 羚羊を「れいよう」と音読みした場合は、ウシ科のうち、ウシ亜科(牛や水牛、バイソンなど)とヤギ亜科(ヤギ属やヒツジ属)を除いた、インパラやトムソンガゼル、オリックス、ヌーなど、主にアフリカに生息する脚のすらりとした動物のことをいう。前置きが長くなりましたが、羚羊(氈鹿)
31 オ・メ・デ・ト・ウ 形ばかりの 賀意さえも 表する気なし 「御出席」を消す
32 徂徠とは、行き来すること、往来、去来。ちなみに荻生徂徠の号に関して『通俗教育 逸話文庫 学者の巻※』(1911年/大倉書店)のp55には、「徂徠の號は、総州に徂徠の里と云へるあり。その地名を以て號とせりとなん」とあるが、どうだろう。あまり人には言わないほうがいいかも ※国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で公開しており、ネットで閲覧できます
33 伴侶でも 恋人でもない 人との夜の 腕枕これぞ 他し手枕
36 不謹慎 この三文字を 目にすると 頭に浮かぶ 蛭子能収
38 三角や 四角の木片 組み合わす 「知恵の板」っつー パズルにハマる
41 「その先の 青い煉瓦の マンションが 僕の」 「ん、煉瓦? 青いタイルじゃん」
42 索具とは、船上で何かと何かをつないだり、何かを引っ張ったりするための、綱を使った船具のこと。帆船でマストから何本も延びるロープのように長い索具もあれば、釣り具でいうスイベル(ヨリモドシ)みたいな短い索具もある
44 仏教や道教では肉食を避けるだけでなく、臭いの強い「葷」と呼ばれる五つの野菜も食べてはいけなかった。これを五葷といい、宗派によってもどの資料に依拠するかによっても異なるが、『広辞苑』を参考にすると、仏教では、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、ヒル(蘭葱/アララギ……たぶんノビルとか)、ニラ、道教では、ニラ、アオニラ、ニンニク、アブラナ、コエンドロ(※)が、それにあたる。 ※コリアンダーの和名です
45 合戦で 勲(功)を立てて 誉められはして 金はもらえず いざ下剋上
46 阜(丘/高処)とは、土地が小高くなったところ、丘
47 寅畏(夤畏)とは、つつしみ畏れること、また、畏まること
1 20年くらい前、部屋の電話に出たら女の呻き/うめきが聞こえてきた。思わず大丈夫ですかと声をかけたが、そのうち呻きではなくてあえぎ声だと気づき、痴女だ! と、テンションアップ。かといって乗っかる度胸もなく、大丈夫ですかを連発してたら電話は切れた(※個人の体験です)
2 手術中の医師と看護婦……「メス」「はい」「ハサミ」「はい」「あの、あれ」「はい?」「えー、あのはさむやつ」「はい?」「えー、汗」「はい(言いながら医師の額の汗を拭く)」「ほら、あの、はさむやつ、ハサミみたいだけど刃のないやつ」「鉗子/かんしですね」「はい」
3 「美人局/つつもたせ? いや美人では ないから」と 安心させる パターンもある
4 水底の土砂や堆積物を掘り取る浚渫機/しゅんせつきには、運河を掘るような超大型のものもあれば、ダイバーが水中に持ち込んで作業できる超小型タイプもある
5 紺/こんと藍(あい)はよく似ているが、紺は紫を含んだ暗い青、紺より明るくて青より暗いのが藍。webカラーでいうと「#343D55」が紺で、「#105779」が藍
6 司会者が 「いよいよ御大(おんたい)の 御出座し/おでまし」と 紹介するが 客は????
7 ♪またのお越しを待ってます♪ あ、よいしょ! ♪岩粔籹/いわおこし♪ あ、そりゃ! ♪粟粔籹(あわおこし)♪ あ、どっこい! ♪またお越し♪ パート2でした!
8 博徒/ばくとといったら『緋牡丹(ひぼたん)博徒』、『緋牡丹博徒』といったら藤純子(ふじじゅんこ)、藤純子といったら今の芸名は富司純子(ふじすみこ)、富司純子といったらフジテレビのワイドショー『3時のあなた』、フジテレビといったらお笑い……頑張れフジテレビ
9 パソコン(※)で 「りんこ」と打つと 「凛呼」が出る ほんとは「凜乎/りんこ」と 出てほしいのに ※日本語入力ソフトは「MS-IME」
14 示威/じいとは、威力を示すこと、意気盛んなさまを示すこと
16 人はみな わたしを神と 呼ぶけれど 滅相/めっそうもない ただの天才
18 高橋は 今し方/いましがたまで いたはずですが おそれいります どういった……
19 牡鹿/おじか※の読みは? と問われると、まず「鹿」はどっちの読みだろうと思い、次にどっちがメスでどっちがオスだっけと思う ※「おしか」とも
20 「砂金かな このキラキラした 小っちゃいの」 「なら助かるけど 雲母/うんもなのよね」
23 族/やからとは、同じ血筋の一族のこと。ともがら、仲間、連中を意味する場合は「輩」とも書く。ちなみに、不平を言ってすぐ口論をしかけてくる者という意味は、『広辞苑』(岩波書店)では「族」の項目にあるが、『精選日本国語大辞典』(小学館)だと「族」とは別に平仮名の見出しが立てられている
24 公界/くがいとは、私に対する公、世間の意。中世には、権力や身分制とは無縁の独立した立場の人間という意味もあった
26 赤出汁/あかだしは、もともとは桜味噌と魚を使った大阪名物の味噌汁を言ったが、いまでは単に赤味噌仕立ての味噌汁のことを言う
27 思い人 待てど暮らせど 来ぬときじゃなきゃ 宵待草/よいまちぐさは やるせなくない
30 満腹で ケーキ見つめて 思案顔/しあんがお 食う食わぬじゃなく 個数で悩む
32 空拭い/そらのごいとは、涙などを拭(ぬぐ)うふりをすること
34 深く考察すると書いて深察/しんさつ
35 柵(さく)は、囲いのことだが、「き」と読むと古代の防御施設を意味し、「しがらみ」という意味と読み方もある。さらに、囲いや垣という意味ではあっても「さく」とは別の読みがあり、万葉集に「柵/くえ※越しに麦食(は)む子馬のはつはつに相見し子らしあやに愛(かな)しも」と詠まれている ※旧仮名遣いだと「くへ」
36 官庁やその補助機関が命令を一般に知らせること、また、その命令を布令/ふれいという
37 5月17日の住民投票で、「大阪都構想」は僅差/きんさで否決された
39 人が常に守るべき教えを彝訓/いくんという
40 坦夷/たんいとは、土地などが平らなこと、平坦。「坦」に平らという意味があるのはもちろん、「夷」にも、平らかという意味がある
43 苦果/くかとは、悪業の果報(かほう)として受ける苦しみ
1 「ツイッターで 迂闊/うかつなことは 言えない」に 「お前が生意気 言うな」と炎上
4 強くたくましい男を醜男/しこおという。ぶおとこのことも、醜男という
7 酒飲んで 仏頂面(ぶっちょうづら)の 父親が そのうち庭で 尿/いばり散らしだす ※単なる駄洒落です
10 誰に面子/めんつを潰されるかによって、男の態度は違ってくる
11 鏑矢(かぶらや)を取って弓につがえた那須与一(なすのよいち)は、舟に乗った若い女房が掲げる扇へ向けて弓手(左手)/ゆんでをぐいと伸ばすと、右手(馬手/めて)を能(よ)っ引(ぴ)いて“ヒョウ”と矢を放った
12 和訓/わくんとは、漢字に、その意味する和語を当てた読み方のこと。字訓(じくん)
13 鬼子母神/きしもじん。都電荒川線の「鬼子母神(きしぼじん)前駅」の読み方ではないほう
15 忠実男/まめおとこは、誠実な男のこともいうし、風流で色好みの男のこともいう
17 大声疾呼/たいせいしっことは、大声で慌ただしく呼び立てること
19 忍び合い 密会逢瀬/おうせ 逢い引きを 英語で言ったら a secret meeting
21 端/つまとは、はし、へり、きわのことで、建築用語では「妻」と書く。また、糸口、手がかり、端緒(たんしょ/慣用読みで「たんちょ」とも)の意味もある
22 食物を 口中に入れて 咀嚼/そしゃくして 味わったのちに 嚥下(えんげ/えんか)する
25 仞/じんは、古代中国の、高さや深さの単位で、四尺、五尺六寸、七尺、八尺と諸説ある。用例:千仞(せんじん)の谷
26 飽き性/あきしょうで あたらしものが 好きだから 必然的に お金がかかる
28 「はなめ」とも 読める「花芽/かが」では ありますが 音読みのほうが プロっぽくない? ※なんのプロだよ
29 羚羊を「れいよう」と音読みした場合は、ウシ科のうち、ウシ亜科(牛や水牛、バイソンなど)とヤギ亜科(ヤギ属やヒツジ属)を除いた、インパラやトムソンガゼル、オリックス、ヌーなど、主にアフリカに生息する脚のすらりとした動物のことをいう。前置きが長くなりましたが、羚羊(氈鹿)/かもしか
31 オ・メ・デ・ト・ウ 形ばかりの 賀意/がいさえも 表する気なし 「御出席」を消す
32 徂徠/そらいとは、行き来すること、往来、去来。ちなみに荻生徂徠の号に関して『通俗教育 逸話文庫 学者の巻※』(1911年/大倉書店)のp55には、「徂徠の號は、総州に徂徠の里と云へるあり。その地名を以て號とせりとなん」とあるが、どうだろう。あまり人には言わないほうがいいかも ※国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で公開しており、ネットで閲覧できます
33 伴侶(はんりょ)でも 恋人でもない 人との夜の 腕枕これぞ 他し手枕/あだしたまくら
36 不謹慎/ふきんしん この三文字を 目にすると 頭に浮かぶ 蛭子能収
38 三角や 四角の木片 組み合わす 「知恵の板/ちえのいた」っつー パズルにハマる
41 「その先の 青い煉瓦/れんがの マンションが 僕の」 「ん、煉瓦? 青いタイルじゃん」
42 索具/さくぐとは、船上で何かと何かをつないだり、何かを引っ張ったりするための、綱を使った船具のこと。帆船でマストから何本も延びるロープのように長い索具もあれば、釣り具でいうスイベル(ヨリモドシ)みたいな短い索具もある
44 仏教や道教では肉食(にくじき)を避けるだけでなく、臭いの強い「葷(くん)」と呼ばれる五つの野菜も食べてはいけなかった。これを五葷/ごくんといい、宗派によってもどの資料に依拠するかによっても異なるが、『広辞苑』を参考にすると、仏教では、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、ヒル(蘭葱/アララギ……たぶんノビルとか)、ニラ、道教では、ニラ、アオニラ、ニンニク、アブラナ、コエンドロ(※)が、それにあたる。 ※コリアンダーの和名です
45 合戦(かっせん)で 勲(功)/いさおを立てて 誉められはして 金はもらえず いざ下剋上(げこくじょう)
46 阜(丘/高処)/つかさとは、土地が小高くなったところ、丘(おか)
47 寅畏(夤畏)/いんいとは、つつしみ畏(おそ)れること、また、畏(かしこ)まること